アルバムレビュー「Surfer Girl」

Surfer Girl    (おすすめ度★★★★★)全米7位/全英13位             購入は→コ チラ

■曲解説

Surfer Girl
◆アルバム概要◆ ブライアン主導の実質上のファーストアルバム!?
一気に質が上がり聴き所満載!
ビーチボーイズ初心者はぜひここから。
1.Surfer Girl
(★★★★★)
若き日のブライアン作曲の名バラード。ブライアンが初めて作った曲とも言われている。ただ、複雑なコーラスとうっとりするような美し いメロディでまるで別曲。 (原曲も美しいが。)やっとビーチボーイズの本領発揮!いかにもビーチボーイズらしい、いつまでも聴きつづけたくなる名曲である。必聴!
2.Catch A Wave
(★★★★)
 これまた一級の曲。いきなり「キャッチアウェーブ〜」と始まり、ブライアンの美しいファルセットが全編で響く。バラードでなくても 聴かせてくれる。
3.The Surfer Moon
(★★★★)
ブライアンの一人多重コーラスが聴きモノ。若干ノイズが多いが、これまた美しいバラード。やっぱり聞き逃せない。
4.South Bay Surfer
(★★★)
原曲はフォスターの「スワニー・リヴァー」。つなぎの曲としか思えない。前3曲とはクオリティでも劣る。
5.The Rocking Surfer
(★★)
サーフィンバンドを演出するまたしてもインストナンバー。我々が聞きたいのはブライアンの傑作で、サーフィンインストではない。この クオリティのアルバムでこのようなインストは似合わない。
6.Little Deuce Coupe
(★★★★★)
ホットロッドの傑作。ついつい踊りだしたくなるようなナンバー。マイクの低音とブライアンのファルセットが重なり合い美しいハーモ ニーを奏でる。一昔のダンスナンバーみたい。名曲!
7.Im My Room
(★★★★)
ブライアンの心情を表したとされる美しい曲。少し暗い気もするが、メロディとコーラスは聞きモノ。ゲイリー・アッシャーとブライアン の共作。
8.Hawaii
(★★★★)
サーフィンバンドならこれぐらいしてほしい、と言わんばかりの明るい曲。ブライアンのファルセットに「ハワイ」「ワイキキ」「ホノル ル」などのコーラスが重なる楽しい曲。
9.Surfers Rule
(★★★★)
 「Catch A Wave」に若干似た構成。聴き所は曲後半の「フォーシーズンズ(ライバル視されていたコーラスグループ)、よく覚えていろ」というフレーズが繰り返され る箇所。ここにブライアンのファルセットが重なり曲が終了していく。どうしてこのような構成を思いつくのか?ブライアンは天才だ。
10.Our Car Club
(★★★)
カークラブを作るという曲だが、いまいち中身は無い。音楽的にもあと一歩といった感じ。
11.Your Summer Dream
(★★★★★)
またまたブライアンのファルセット響くバラードの名曲。あまり話題にのぼらないが、隠れた名曲といった感じ。ぜひ聞いてほしい。
12.Boogie Woodie
(★★)
ブギ・ウギ風の楽しいインストナンバー。それなりに楽しめる曲だが、質の高いサードアルバムがこのインストで終わるというのは少し もったいないという感じがする。
13.In My Room (German Version)
(★★★)
ボーナス・トラック。7曲目のドイツ語ヴァージョン。
14.I Do
(★★★★★)
ボーナス・トラックと呼ぶには惜しい名曲。キャステルズのシングルとして発売されているが、そのビーチボーイズヴァージョン。実に明 るいラブソングで、ヴォーカル、コーラスとも美しい。何よりも曲が良い。日本ではビーチボーイズフリークの山下達郎がカヴァーしている。

うんちく

  • 「Surfer Girl」は「When You Wish Upon A Star」にインスパイアされて作った曲だが、なるほどコード進行が同じである。
  • 「I Do」とは、結婚式で愛を誓い合う言葉らしい。
  • 当サイトの管理人は自分の結婚式で「I Do」をケーキ入刀の際流した。どうでもいいか(笑)
  • ブライアンは父マリーのプロデュースが鬱陶しく、本作より自己プロデュースとなる。
  • 「Surfer Girl」は、初期の頃のレア音源集ス タジオ・セッションズ61〜62 でも、その初期バージョンが聴ける。