アルバムレビュー「Surfin' U.S.A.」
Surfin' U.S.A. (おすすめ度★★★★)全米2位/全英17位 購入は→サー
フィンU.S.A.
全曲解説
Surfin' U.S.A. | |
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◆アルバム概要◆ | ファーストに比べ厚みを増した音質と楽曲の質。初心者はまずこのアルバムから。 |
1.Surfin' U.S.A (★★★★★) |
ファーストからするとここまで進化したのか!と驚くほどカッコいい曲。チャック・ベリーの「Sweet Little 16」をヒントにブライアンが見事にビーチボーイズ風にアレンジ。一流のロックナンバーとなる。ロックファンなら絶対聞き逃せない曲。 |
2.Farmer's Daughter (★★★★) |
少しコーラスが薄いがそのメロディはファーストでは聞けなかった美しいもの。ミックスがもう少しよければ・・・(ギターの音が薄 い)。でも名曲である。 |
3.Misirlou (★★★) |
何故かインスト曲のカヴァー。当時のサーフィンアルバムに倣ったものだろう。まぁよくあちこちでよく聞く曲なので、それなりに楽しめ る。 |
4.Stoked (★★) |
いきなりファーストに戻ってしまったかのようなインストナンバー。いまいち聴き所はない。 |
5.Lonely Sea (★★★) |
初期の名作バラードに違いないが、えらくノイズが多い。ブライアンと共作者ゲイリー・アッシャーがあっという間に書き上げた曲。ス ローなバラードで、美しいメロディを持つが少々暗いか。 |
6.Shut Down (★★★★) |
初期のホットロッドの傑作。疾走感を見事に表現。ヴォーカルとコーラスの息もピッタリ。かっこいい。 |
7.Noble Surfer (★★★★) |
ややファーストアルバムよりの楽曲だが、ヴォーカル、コーラスとも格段に進化している。曲間のチェレスタもおしゃれ。 |
8.Honky Tonk (★★) |
ビル・ドゲットのヒット曲。もういいんじゃないか?のインストナンバー。 |
9.Lana (★★★) |
いきなり美しいブライアンのファルセットから曲が始まる。本格的にブライアンのファルセットが聞けるのはこのアルバムでは Farmer's Daughterとこの曲だろう。このファルセットが直にやみつきになる。曲自体は普通なのが惜しい。 |
10.Surf Jam (★★★★) |
またもやインスト。セカンドアルバムの弱点はどうでもいいインストナンバーが多すぎることだ。まぁ当時では仕方ないことだけど。。。 |
11.Let's Go Trippin' (★★★) |
ディック・デイルの代表作のカヴァー。やはりインストナンバー。当時は流行っていたようだが、もういいだろう。 |
12.Finders Keepers (★★★★★) |
待ってました!といわんばかりの名曲。ピアノで始まり、ヴォーカル、コーラスとも聴きモノ。初期では異色な曲とも言える。曲構成は複 雑で後のブライアンの成長を予感させる。出だし(Surfin' U.S.A)、中間(Shut Down)、最後でコレ、とセカンドアルバムは聴かせ所をきちんとおさえた聴きやすいアルバムとなっている。 |
13.The Baker Man (★★) |
ボーナストラックとして入っているのは、コミックソング色濃い曲である。ヴォーカルもコーラスも弱い。あくまでボーナストラックの域 を出ない。 |
うんちく
- よく知られているが「Surfin U.S.A.」はチャック・ベリーの「Sweet Little 16」をコーラスをつけてハーモニーを付けたもの
- 上記がきっかけで大手のキャピトルレコードと契約した。
- キャピトル移籍後の初シングルは「Surfin Safari」。実質のデビューシングルとなる。
- 「Surfin Safari」は全米14位を記録。ビーチボーイズ躍進のキッカケ。
- 「Surin'」は、初期の頃のレア音源集ス
タジオ・セッションズ61〜62
でも聴ける。